体調も精神的にも限界を感じ始める40代・50代になると、心の中では会社を辞めたい!と思っているけど、その後どうしたらいいのか?という、葛藤が起こります。
転職するにも、40代以降の場合は書類選考が行われる会社だと、年齢を見て落とされることもあるとか。
本人の意志とは裏腹に、家族のことも含めて簡単には決断しにくいものです。
40代・50代の男女が、どうやって心身のバランスを整えながら、今後の仕事や生活を考えていけばいいのか、心のケアの方法も含めて紹介します。
目次
会社を辞めたいほど限界を感じる40代・50代が増えている

社歴も長くなって、仕事も家庭も責任のある立場になる40代・50代は、ふと考えるとこのままでいいのかな?と自問自答したくなる時があります。
疑問を持ちながらも、何とか会社で勤めてきたけど、本当はこんなことがしたかったわけじゃない!と思いつつも、会社は辞められないのです。
家庭のこと、老後のことも考える年齢なので、経済的にも思い切ったチャレンジは難しいからです。
そのおそいかかる不安の為に、我慢を重ねてきたけど、逃げ出してどこかへ行ってしまいたいと、自己逃避して精神的に追い詰められている人が増えています。
心身のバランスを壊しやすいタイプは、すごく真面目で責任感にあふれ、どんなことにも対応するがんばりやの人で、完璧主義だったりしてもなりやすいと言われます。
一概にそれだけではないですが、男女のどちらにもあるホルモンバランスの関係でも、段々病的症状が出てくる人もいます。
うつ病を疑うなら心療内科へ

2週間以上気分が落ち込んで改善されないときは、うつ病の疑いもあるので、まずネットで確認できる「うつ病チェックサイト」が数多くあるので、それでセルフチェックしてみましょう。
チェック項目に当てはまる数が多い時は、精神科・精神神経科か、心療内科、メンタルヘルス科、メンタルクリニック等が受診科になるので、一度そちらへ行くことをお勧めします。
ただし、自分では決められないし、それ以外の病気かもしれいので、内科・脳神経外科に先に行って検査を受けてから、紹介してもらうこともできます。
精神科のある病院は、だいたい内科もあることが多いので、総合的に見てもらえるならそちらが確実です。
精神科には、患者を対象としたデイケアセンターや、うつ病等の患者の復職を支援するプログラムを体験できる、リワークセンターが併設している病院もあります。
うつ病と診断される人口は年々増えていますので、それを何とか改善して仕事へ取り組みたいと願う人の声から、数多くの支援プログラムが生まれています。
カウンセラーに相談するのも有効

会社関係の人だとそれを誰かに知られたらまずいし、家族に話しても真剣に聴いてもらえそうにないと思ったら、ひとまず第三者に相談するのがベストです。
そんな時に気軽に相談できるのは、心理カウンセラーです。
働く人の心のサポートを専門としている産業カウンセラーはもちろんですが、ネットや電話、メールでも無料で相談できますし、実名でなくても大丈夫ですので利用しやすいです。
カウンセラーは、良い方向へ導くための手助けをしてくれる、心理学的なアドバイスをする人なので、解決するのは自分自身です。
また、仕事に関する今後の具体的な見通しで悩んでいるなら、カウンセラーと少し似ていますが、コーチングという方法もあります。
現状を話してちょっとすっきりした後、コーチング等のアドバイスで自分を見つめ直し、本当はどうしたかったのかに気付いて、それに向って行動する流れです。
家族には少しずつ相談してみる

精神的にも体力的にも、自分で限界を感じたら聴いてくれるはずないと、最初からあきらめず自分の本音をぶつけてみましょう。
家族だからこそ、痛みも分かってもらえる可能性が高いので、一方的な決断をして行動する前に、まずどんな状況かを詳しく話し、どうしたいのかも相談します。
必ずしも自分の思った通りに行動できなくても、相談することによってひたすら我慢を続ける負担は軽くなります。
心のバランスを崩してしまっているなら、家族の協力なしでは克服は難しい時もあります。
自分で何でも解決しようと意気込むのではなく、誰かに助けを求めて自分をリラックスさせてあげることも大切です。
諦めていませんか?「転職できるかもしれない」が希望になる

今と同じ給料や勤務条件か、それ以上のものを求めたら、おそらく転職先は見つかりません。
多少のリスクはあっても、自分が負担を感じている労働条件や人間関係が解消できているなら、働きやすい環境になります。
経済的なことで家族に迷惑をかけると考えるなら、転職を検討する前に副業してみる人も多いようです。
軽くお小遣い稼ぎと思ってしていたことが、段々そちらのほうが楽しくなってきて、それを本業として具体的な目標が生まれる事もあります。
そこから新しい可能性や生活環境、自分が限界を感じ始めているなら尚更、本当にしてみたいことはこれだ!と思うことにチャレンジするきっかけになります。
40代・50代になったから、自分の人生はもう終わりに近づいている!とネガティブに考えず、何歳になっても自分自身がチャレンジする気持ちやパワーを持っていれば関係ないです。
その情熱をぶつけられる場所を、転職すれば見つかるかもしれないので、やる気もおこらず惰性で毎日過ごすより、家族と相談の上計画をたてて、皆で協力し合って日々を過ごしていきましょう。
まとめ
40代・50代になると、自分の今までの生活ぶりを振り返るようになります。
このままでいいのか、辞めた方がいいのか、どちらにするかで心の葛藤をしている人が多いです。
心のバランスを崩してしまったら、自分で何でも解決しないで、第3者や家族に救いの手を差し伸べて、気持ちを軽くする事を考えましょう。
転職すれば何かが解決できるというわけではないので、まず自分自身が何をしたいのかをはっきりさせ、今後の計画が具体的に思いつかないときはカウンセラーのアドバイスもヒントになります。
何事もあきらめてしまったら、そこで終わって先にはすすめないので、前向きに考えることが何より大切です。