会社を辞める時、自分の本音をズバリ上司に話してしまう人は少ないものです。
社会人としてどこでまた関わる事があるかもしれないので、できればなるべくけんかして辞めるという一方的な事は避けたほうが賢明です。
納得してもらいやすい理由が、それぞれ性別、新卒者等で少しずつニュアンスが違っています。
直属の上司に辞めるのを伝える時、それぞれの立場や会社の雰囲気も考えながら、上手に退職できるようにじっくりと考えましょう。
目次
辞めるのを納得させる理由【男性】

男性は経済的な面や、地位や待遇も大きくこだわる人が多いですし、非常に重要なポイントです。
男性のみに特定するわけではないですが、キャリアを積んで他の事へ挑戦したいと、実はこっそり今より条件のいいところを探している人も多いです。
最近は仕事内容や条件を選ぶ時代ではありますが、あまり露骨に転職の件を話すと、会社側にも角が立ちます。
「会社で学んだ事を活かして、新たに挑戦したいことができました。」とか「自分で何がしたいのかじっくり考えて決断しました。」と言うのが無難です。
それを少し具体的に説明できるようにすると納得してもらいやすくなります。辞めると決断したなら、多少の嘘や盛るといったことも、上司や職場の同僚を説得するには必要なことです。
同業種で他の会社を考えているなら尚更ですが、辞めるのを納得させるには、今後も何かあったらいつでも連絡がほしいと一言お礼も込めて付け加えます。
辞めた後の他の人への配慮を見せるのも大切で、業務の引継ぎ内容を口頭や書類等でまとめて準備しておくのも必要です。
さらに、勤務時間や内容がハードで、体力的に過労気味でついていけない場合もあります。
実際に会社側に言いにくいことがほとんどで、それを伝えても無理な雰囲気なら、持病が特になくても悪化してきたとか、最近体がきつくて少し療養する時間が欲しくなったと伝えましょう。
言い方によっては、会社が無理をさせていたから悪いのか?と嫌味を言われるケースもあるので、なるべく柔らかい口調でずっと悩んでいたと相談するように話します。
辞めるのを納得させる理由【女性】

結婚を理由に会社を辞める女性は多いものですが、それが本当かどうかは自分の心の中に秘めておきます。
実際には全く予定がなくても、その理由なら大半の会社は仕方ないかな?と納得してくれます。
さらに、それを機に引っ越すとか実家の方へ行くとか付け加える人もいますが、辞めた後にばったり会社の人に会ってしまうと気まずいので嘘も適度にしておきましょう。
すでに会社に入社する前から子どもがいる女性なら、子育てに専念したいとか仕事と家庭の両立が難しくなったというのも理解してもらいやすい理由です。
最近増えてきた理由としては、女性がメインとなるケースが多い、家族の介護が急に必要になったという理由です。
高齢でなくても家族が事故にあったとか、長期治療が必要な病気にかかった等も理由としては使いやすいです。
家業の手伝いが必要になったというのも、女性なら言いやすい部分もあります。
女性はストレス等でホルモンのバランスが崩れる事もあり体もデリケートですので、女性特有の理由だと辞めるのを納得されやすいです。
辞めるのを納得させる理由【新卒】

新卒社員の多くは、自分が思い描いていたイメージとちょっとズレを感じた時、辞めたいと思う人が多いようです。
本音がそうであっても、辞める理由はあくまで自分自身に非があると上司に相談しましょう。
例えば、「頑張ってみたけど仕事についていけなくて、限界を感じてしまった。」とか、「自分がミスしてしまうと他の人に迷惑をかけるので、それが申し訳なくてずっと悩んでいた。」
こんな話であれば、分からないながらに一生懸命やっていたんだな、と上司も理解してくれます。
いつも迷惑をかけていた周りの人へのお詫びも添えると、さらに自分が責任を持って仕事に取組んでいたと好印象になります。
ただ、限界を感じたら迷わず転職することが自分のためですが、人間関係で悩んで辞めたい場合は、どこの会社でも必ずトラブルはつきものなので、そういった現実は頭に入れておきましょう。
新卒だからこそ社会人としての経験が浅くて、辞めるのをかなり直前になるまで黙っている人もいます。
会社側に何らかの嫌な部分があって、さっさと辞めてしまいたいとあからさまに態度に出てしまう事が多いようです。
今後のことも含めて、辞める時にも社会人の1つのマナーがあるのだと知っておくのも必要です。
辛い・苦しいならカウンセラーに相談も有効
社内に産業カウンセラーが在中していたり、仕事に関する相談窓口があるなら、少し話を聴いてもらうとそれが改善できることもあります。
仕事等の悩みを相談できる、心理カウンセラーによる電話相談(ボイスマルシェ等)も多いので、それを利用する人も多いようです。
ただ、しっかりカウンセリングをしてもらうとなると、カウンセラーとの相性が重要になってきますし、何より費用が掛かることに注意が必要です。
「転職」という希望を残しておこう

仕事していても、先の希望が見えてこないほど、会社に不満がたまっている人も少なくないです。
特にどこの会社でもある人間関係と、勤務内容や残業時間の違和感は、ストレスとなって自分にのしかかってくるものです。
家庭の事情で簡単には会社を辞める事ができない人も多いですが、少しじっくりと時間をかけて、自分らしさが発揮できる会社への転職もあると希望を持ちましょう。
転職を成功させるには、その新しい会社や職種に対する知識や技術を、今の会社に在職中に少しずつ勉強しておく等の準備を進めることです。
その準備が整ってある程度自信がついてきたら、具体的な転職の時期を早めに会社に相談して、長く時間をかけて考えていたと辞める事を納得してもらいましょう。
ここで働くしかないと自分を思い詰めてしまって、体調不良や精神的に追い詰められて来たら、今後仕事をすること自体がしばらく難しくなってしまいます。
そうなる前に、転職をと思ったらできる状態を作っておくことが大切です。
何をしたらいいのか?と思う方もいるかもしれませんが、答えは簡単です。転職サービスの「スカウトメール」に登録しておけばいいのです。
自分の気に入った条件の企業からオファーがあればいつでも転職できるぞという余裕が生まれます。大切なのは、実際転職するかどうかということもそうですが、転職できるという希望を持つことなのです。
本当に精神的、身体的に体調の限界を過ぎてしまったら何もできなくなってしまいます。
転職サイトに登録するのはたった5分、無料で利用できます。リスクなく5分で希望を1つ増やせるなら、それをしておくのが賢明だと思われます。

まとめ
会社を辞めるのをそれぞれの立場や性別によって、納得させる理由も少しずつ違います。
自分の本音を会社にぶつけたくなるほど、かなりストレス等がたまっていても、今後のことを考えてそれは心の中にしまっておきましょう。
角が立つ辞め方だと、意外なところでそれがマイナスになるケースも多いので、特に同じ業種へ転職する際は要注意です。
相談するという姿勢で直属の上司に申し出て、辞める理由はもちろんですが、基本的に自分の個人的なことも含めて話をすると印象的にもベストです。