会社の採用試験をいくつも受験し、新卒採用では4次面接、5次面接もおこなう企業もあります。
やっと勝ち取った採用内定!期待と喜びでいっぱいの方も多いと思います。
しかし、やっと入社した企業も10人中、約3人は3年以内に退職してしまうのが現状です。かく言う私もそのうちの1人でした。
新入社員が辞めたい、退職したいと考える時期は、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年がポイントになることが多いと言われています。
今回は新入社員が辞めたいと思う時期と理由、そして対処法を記載していきたいと思います。
目次
新入社員が辞めたい時期【1ヶ月】理由と対処
新入社員にとって、最も緊張する入社~1ヶ月。内定式以来の同期に加え、これから先輩・上司に顔を覚えてもらう重要な時期といえます。そして、辞めたい時期のひとつでもあります。
新入社員にとって、すべてが戸惑いと不安と発見の毎日であり、最もストレスフルな状態かもしれません。「人間関係・業務内容・社内ルール」など、すべてがイチからスタートは誰しも大変な時期だと思います。
求人票や面接時に出会う人は極々一部の人たちです。実際に配属された職場で新しい人と新しい業務に囲まれたなか、人間関係に悩むことや連日の緊張からストレスがかかった末にゴールデンウイーク…、
新社員も五月病になってしまい、「この会社、間違えたかも…」と感じてしまう人も少なくありません。
1ヶ月で辞めたくなる理由のまとめ
- 上司、先輩、同期すべてが人間関係をイチからスタートとなることで大きなストレスが発生しまやすい。
- 業務においてすべてが初めてのことで、覚えることも多く緊張状態が続く。
- 就業時間に合わせた生活スタイルになるため、体内時計の調整がするまで辛い。
- その他、入社してみないとわからない雰囲気や仕事のスタイルにミスマッチを感じやすい。
主に上記のような理由から辞めたいなと思うようになっているようです。
辞めたくなる対処法は?
- 1ヶ月では緊張して当たり前!ミスして当たり前!給料泥棒と思われて当たり前!と思うこと。
- 仕事を覚え、なるべく忘れてしまったということを無くすため、メモは常に手元へ。
- 始業時間に合わせての起床は辛いです。体内時計を整えるために睡眠は最低6時間確保すること。
入社して1ヶ月くらいでは誰だってミスしたり上手く仕事ができなかったりしても当たり前です。あなたを厳しく指導してくる上司や先輩も入社当初はきっと怒られ続きだったはずです。
また睡眠は万病予防です。特にストレスがかかる入社~1ヶ月くらいの時期は、退社後はゆっくり入浴などリラックスに努め、十分な睡眠をとることで精神的にダウンしないよう心がけていきましょう。
しかし明らかな求人票詐欺や度の過ぎたパワハラ・セクハラが早速発生している場合、ズルズルと虐げられてしまう前に転職活動をこっそり初めてしまうことも重要です。体をボロボロにしてまでブラック企業に付き合う必要はありません。
新入社員が辞めたい時期【3ヶ月】理由と対処
誰もがある五月病を乗り越え、朝起きて夜に帰る生活リズムも慣れてきたころだと思います。あと1~2ヶ月頑張れば夏休み!と自分を鼓舞していくものでしょう。
しかしこれまで学生時代にあった夏休みは1~2ヶ月もありますが、会社の夏休みは大体2~5日が多いそうです。本当は会社員だって1ヶ月くらい休みたいと思いますが、実際は本当に一瞬で夏休みが終わってしまいます。そういう時期が3ヶ月目なのです。
そして3ヶ月くらいたつと、職場の空気に慣れてくることで周りの友人が働く姿も気になるようになり、会社を辞めたいと思うキッカケになることもあるそうです。
3ヶ月で辞めたくなる理由のまとめ
- 学生の時みたいに長期のまとまった休暇はなかなかない。
- だいたいの企業がフルタイム(8時間)で週休1~2日のため、疲労で失速しがちになる。
- 入社時期に比べて3ヶ月すぎると多少の余裕が生まれ、他社で働く友人が気になり始める。
主に上記のような理由から辞めたいなと思うようになっているようです。
辞めたくなる対処法は?
- ストレスの発散ツール(スポーツ、温泉、カラオケ…等)を見つけておくこと。
- 友人だって同じ状況で、楽しくてしょうがない!という人は絶対いないと思うこと。
体力がある方でも、初めに失速してくる時期でもあります。無理は禁物です。毎日、満員電車に揺られ、職場にいけば先輩の監視のもとで仕事をおこない、へとへとになって帰宅する日々です。
3ヶ月間がんばったのなら、自分にご褒美を与えることを考えてみて欲しいと思います。たとえば温泉が好きであれば小旅行も良いと思いますし、近隣で健康スパなど探してみるといいでしょう。
新入社員が辞めたい時期【半年】理由と対処
入社してやっと半年…、振り返ってみればあっという間の半年間でしたが、入社当初からなにか違和感を感じている新入社員にとっては限界に近い状況もあるそうです。
また職場の人間関係としても先輩や上司の性格が見え隠れし、同期で入社した仲間も営業職であれば成績に差が出てきたり、この仕事が適職なのか?と疑問に感じてしまう時期でもあるのが半年たった時期です。
いまならまだ違う仕事を見つけてやり直せると思い、半年たつと退職相談や転職サイトに登録をする新入社員もいるようです。
半年で辞めたくなる理由のまとめ
- 半年間という節目を感じ、これまでの疲れを感じやすくなること。
- 適職なのか?と疑問に思うようになること。
- 同期の仲間と良くも悪くも仕事や成果の差が生まれ始める。
主に上記のような理由から辞めたいなと思うようになっているようです。
辞めたくなる対処法は?
- 少し慣れてきたときこそ、ゆっくり体を休ませること。
- 新人は雑務が多いからこそ、工夫を考えてみたり、ゲーム感覚で仕事をしてみたりとモチベーションを維持してみること。
そろそろ羽目をはずしたり、同期と夜遅くまで飲み会もあると思います。たまの愚痴を言いあうことも素敵なことです。皆さんの上司もきっとやっていたことです。しかし翌日に影響すると社会人は務まりません。無理した後は必ず体を休ませることを意識しましょう。
新入社員が辞めたい時期【1年】理由と対処
数々の選考試験をクリアして入社した会社も1年が終わった時期です。1年の業務サイクルを経験したことで、自身にとって手ごたえと反省が多く感じられる時期になります。
緊張のピークが続いた1ヶ月を乗り越え、3ヶ月目には夏休みを糧に頑張りぬき、半年目には職場の人たちとの人間関係がわかってきたり、同期社員との実力差が生まれ始めてきたり…。
振り返ることで多くの壁と経験を積んでいることが実感できる時期でもあります。この時期は1年耐えたから辞めたいと思うより、達成感を感じていたり、もうすぐやってくる後輩に胸を躍らせたりすることで新たなモチベーションにもなるので、退職者は比較的少ないと言われています。
1年で辞めたくなる理由のまとめ
- 1年間を経験したからこそ燃え尽き症候群になってしまう
- 同期との仕事能力に差を感じてしまう
主に上記のような理由から辞めたいなと思うようになっているようです。
辞めたくなる対処法は?
- 1年間を勤めた自分にご褒美を与えること
- 上をみず、下をみることも大事
- もうすぐ自分も先輩社員であることで下っ端が卒業できる喜びを感じること
辛かった仕事も1年間を終えると達成感も出てくると思います。この時期にあまり辞めたいと思うことも比較的少ないと思います。そのなかで辞めたい方もまずは自身にご褒美をあげることも大切です。不安であれば試しに転職サイトに登録だけでもしてしまっていいと思います。
転職サイトはまさに隣の畑がどんなものかがうかがえます。1年間の経験があれば、待遇面や業務内容なども見えてくるのではないでしょうか。
そのへんを比較しながら、興味があれば書類応募してしまってもいいと思います。働きながら転職活動はむしろ理想の形であるため、堂々とトライしてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。新入社員で幾度とくる苦難があります。転職者でも似たようなことがあるも普通のことです。ですが、”あなただけ惨めだったり、苦痛を味わっているわけではありません!”。
この記事が参考になればと思います。